超新星1987A
ニュースを見ていたら、関連記事で超新星1987Aのことを知りました。当時、話題になったのは薄っすらと覚えています。
1987年2月23日、南天の大マゼラン雲(距離16万3000光年)で、一つの超新星が発見されました。超新星1987Aです。肉眼で見えるものとしては383年ぶりの超新星でした。私は宇宙の天文写真を見るとロマンを感じます。下記の輪状になって光っているのは、死にゆく星から爆発の約2万年前に放出された残骸です。“宇宙の真珠”と称されるこのリングが、大規模な超新星爆発で放出された物質の衝撃波によって明るく照らされています。リングの外側にある2つの明るい天体は、大マゼラン雲に属する恒星です。
この超新星の爆発に伴う、ニュートリノを検出したのは日本のカミオカンデで11個検出されています。超新星爆発によるニュートリノが観測されたのは超新星1987Aが初めてです。ニュートリノの飛来した方向、時刻、エネルギー分布が詳細に分析されたのはこの観測が初めてであり、ニュートリノ天文学を大きく飛躍させたという意味で重要な業績でした。この成果によって東京大学名誉教授の小柴昌俊さんが2002年にノーベル物理学賞を受賞しています。
消え行く星の残骸のリングに魅力を感じてしまいます。爆発によって生じたエネルギー量は、太陽が45億年かけて放出してきた全エネルギーの1000倍の量を僅か10秒で放出したものと推定されています。
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