お米の高騰
備蓄米が放出されても米の価格上昇が止まりませんね。農林水産省が5月7日発表した、全国のスーパーで販売された米 5キロの最新の平均価格は4233円で前の週より12円上がり、これで17週連続の値上がりとなっています。以前は5キロ 2000円位で購入できていましたが昨年の米不足で店頭から米が消えてから、米の価格上昇が続いています。昨年の10月に米が販売され始めたときは、5キロ 3200円でした。今は、最低 5キロ 4400円位します。毎週、行っているスーパーでは、午後には米が全くない状態になっている異常な状態です。しかし、農家が米を高く買い取ってもらっているかと言えば、違っていて、30キロ 9000円~10000円だそうです。消費者に届くときは、3倍位の価格になっています。新型コロナが流行した時にマスクが50枚 3000円位したのを思い出します。根底には卸業者が米を高値で仕入れたので価格が安くなると損をするから、価格の上昇が続いているという話もあります。個人的には、ブレンド米、2等米でも良いから、低価格で購入したいです。ドラッグストアでカルフォルニア米が5キロ 3580円で販売されていましたが先日行ったときは売り切れていました。農家の高齢化など構造的な問題、減反政策も実質的に続いている、燃料費や肥料価格の上昇により、農家の生産コストが増加しているなど複数の要因があるようです。また、過去に食糧管理制度で政府が農家から米を高く買い入れ、消費者に安く販売する制度がありましたがこれが廃止され、1995年に食糧法が改正され、米の販売が自由化がされました。つまり、国が米の流通や価格を管理しないようになり、農家、JA(農業協同組合)、JA以外の業者が自由に米を販売できるようになっています。こうなると米が高騰で投機目的で米を購入する業者が出てくる不安があり、米を多めに確保するような動きがあったと推測されています。備蓄米の放出は米の価格が下がり過ぎないように1年以内に買い戻す条件があります。これは、現実として、マイナスに効果になっています。備蓄米が消費者に早く届いて、少しでも安くなることを期待するしかないですね。
最近のコメント